写真を撮りに出かけよう
みなさん趣味に生きていますか?携帯電話にカメラが付いていることがごく当たり前になり、もはやカメラを持っていない人は居ないと言っても良い時代になりました。少し前には写真を撮るというと、フィルムの時代などには最大でも36枚までしか撮れないフィルムのこと、運良くカメラを持っていたとしてもフィルムが切れてしまって撮り損なうことなどはよくありました。
そこで使い捨てカメラやレンズ付きフィルムというものが登場し国内の観光地には必ず売っていましたから便利になりました。つまり少しだけチャンスに強くなったのです。ただしこのレンズ付きフィルムのフィルム自体はL版でも4つ切りくらい引き延ばしても画質のレベルは高いはずなのにコストの安いレンズの為に、L版を焼き増しして一緒に映っている友人などに配るのがせいぜいという画質でした。
そこでやっぱり良いカメラでなくっちゃねと気が付いた人の中にはちょっと良いカメラに興味を持ち、現在でも専門誌まで発行されていて多くの女子カメラマンがいるのですが、そんな時代にも写真部が女子で賑わうようなこともありました。フィルムの時代の終わる前には、一眼レフでも絞り優先、シャッタースピード優先の時代を通り過ぎ、両方とも自動で決めてくれるカメラが出て、ピントまで自動で合わせてくれるようになりました。ただしISO感度に関してはフィルムで決まっていた為にいまのように、撮る写真毎に変えられるということはなくISO400でもたいして引き延ばせるものではありませんでしたから、実質ISO100か200でした。デジタルならではの被写界深度優先などという便利な機能は当時ではありえなかったのです。
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そんなフィルムの時代には、プロであれアマチュアであれ一枚に賭ける思いはいまの10倍以上はあったのではないでしょうか。なにしろいまの写真の撮り方ときたら、とにかく数を撮ってその中から選ぶと、写真を人に教えるような立場の人まで言っています。ところがそれでは下手な鉄砲も数打ちゃ当たるなので、良い写真に当たることがあっても、上達はなかなか当たりません。動いているものならば連写で撮ってしまえばどれかは当たるだろうと、秒間8コマなんて連写をしても、これとこれの間だったら良かったのにねっていうことだってあります。もちろんデジタルになって内部で画像処理を行なう為に、シャッターを切った瞬間と撮れた瞬間にタイムラグが出るようになり、難しくなっているのですけれど。
露出の補正に関しても、デジタルだと静止物を撮るような場合にはプラス・マイナス何枚か撮っておけばあとで適切なものを選べばいいなどというのは丁寧な方です。RAWで撮っておけば自分で現像しますから、撮影現場で必死になって撮らずとも、パソコンのマウスをチョイチョイっと操作するだけであ〜ら不思議、ちょっとした露出の補正なんか出来てしまいます。しかも部分的に補正を掛けてしまうことだって出来てしまいます。フィルムの時代には自分で現像するということは趣味の領域を、家族の理解が得られないような所まで広げないと出来ませんでした。さらに暗室作業にしても勘と経験が必要な特別なものだったのです。
デジタルの時代が到来して、小型化が進んで、携帯電話に付いているカメラも撮影画素数自体は立派なデジタルカメラと遜色ないような数値を示しています。しかしながら、レンズの性能や撮像素子の性能にはコストやサイズが厳しすぎて、比べてみればやはり残念な画質であることが分かります。また、いつでも手元にあるからシャッターチャンスに強いかというと、カメラモードに切り替える必要もあり、処理能力も低いのでポンポンと撮れるほど反応も良くありません。やはり専用のカメラでないと撮影する対象によって切り替えが必要な、シャッタースピードや絞りの調整がとっさに出来ないとただ撮っただけの写真になってしまいます。
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こうしたことから、やはり写真が趣味ということであれば、取り扱いに気を遣わなくてもいいようなコンパクトカメラであっても、ちょっと大きいけれどやっぱり画質の違う一眼レフや、レンズ交換の出来る一眼カメラなどが欲しくなるものです。そうして趣味への本気度が増したカメラを手にしたならば、色々と撮ってみたくなります。身の回りにある日常を切り取ることで新しい日常を見つけられるかも知れませんが、感動を切り取りたいとなると旅先での感動を写し取るのが選択肢の一つとして浮かび上がってきます。
さて、良い写真って何でしょう。ここまでを読んでみると、まずカメラありきのようですね。良い写真に大事なのはチャンスを逃さないこと、写真を見ている人に感動を与えられること、この2点ではないでしょうか。それらがしっかりしていないと、技術的には優れていても、それは技術的に優れた写真だねで終わってしまいます。世の中で良い写真だといわれているものの中には、ピントが合っていないようなものすら有りますし、もちろん白黒のものも有ります。よくマイナスの芸術と言われますが、良い写真には余計なものが要らない、あるいは無いのです。ですから良い写真を撮りたいと思ったら、余計なものは写さない、必要なものだけを入れて、チャンスを逃さないようにしましょう。しかしながらこのチャンスだけは意図しても撮れないことは普通で、苦節何十年なんていうシャッターチャンスだってあります。そうかと思えば全く意図していないのに撮れてしまった名作だってあります。
服装のセンスと同じで、あらかじめ良い写真を撮れるセンスを持っている人も居ますが、そうでない人もどんな写真が良い写真なのか知ればさほど難しいものではありませんから、ちょっとだけ勉強して写真を撮りに旅に出かけましょう。
